飲まなかった人がいるとき、食べた量がちがうときの公平な割り勘
テーブルには6人。5人はワインを飲んで、ひとりは運転。会計は900 zł、そのうちお酒が320 zł。誰かが「6で割ろう」と言って、ひと晩じゅう水を飲んでいた人が150 zł払います。そこには、一滴も飲んでいないお酒の分が53 zł以上ふくまれています。
誰も悪気はありません。均等割りがデフォルトなのは、それがいちばん早いから。でもこれは、割り勘でいちばんよくある「静かな不公平」で、いちばんかんたんに直せるものでもあります。
なぜお酒なのか
ふつう、お酒は会計のなかでいちばん高くて、いちばん人によって飲む量がちがう部分だからです。
レストランのお酒は利益率が高め。グラスワイン1杯28 złなら、4杯でボトル1本140 złになります。大人数だと、お酒が会計の30〜40パーセントをしめることも。テーブルの半分だけが飲んで、全員で払うなら、そのぶんの負担の移動はけっこう大きいです。
飲んだり食べたりした量がはっきりちがう場面なら、どれも同じです。
- 運転役の人 — 運転するから飲まない
- 妊娠中・授乳中の人
- お酒をまったく飲まない人 — 健康のため、主義として、あるいはただ飲みたくないから
- 食事制限やアレルギーがある人 — 食べられるのがそれしかないから、メニューでいちばん安いものを頼む
- デザートだけ食べに来た人 — フルコースのつもりではなかった
- 大人ばかりのテーブルにいる子ども
口に出して言うべきこと
いちばん難しいのは計算ではありません。誰も言い出したくないことです。
飲まなかった人は、たいてい何も言いません。その人にとって「水しか飲んでないから少なめにして」は、お金のことで騒いでいるように聞こえるので、黙って払います。ひと晩だけなら、本当にどうでもいいこと。でも年に12回となると、数百ズウォティになって、「なんか変だな」という気持ちも少しずつ大きくなっていきます。
だから、言い出すのは損をしている本人ではなく、グループの側であるべきなんです。最初にひとこと、「マレクは運転だから、お酒は別に計算しよう」と言うだけで、誰かが頼む前に、すんなり解決します。
3つのやり方(かんたんな順)
お酒だけ別会計にする
お酒をひとつのカテゴリーにして、飲んだ人だけで割ります。残りは均等に割るか、頼んだもので分けます。
シンプルでわかりやすく、たいていはこれで十分です。誰が何杯飲んだかを数える必要はなく、飲んだ人どうしはだいたい同じくらい飲んだ、という前提に立ちます。ふつうはそれで、ほぼ合っています。
頼んだもので分ける
みんな自分が頼んだ分を払って、シェアした料理はそれを食べた人だけで割ります。
いちばん公平なやり方で、飲食量がちがうときには、本当に正確なのはこれだけです。ただ、品目を人に割り当てる必要があります。レシートを見ながら手作業で数分。だから、ほとんど誰もやりません。まさにここを自動化する価値があるんです。
飲まない人は決まった金額にする
飲まなかった人は、話し合って決めた金額を払います。たとえば自分のメイン料理と、シェアした前菜を少し。残りをほかの人で割ります。
早くて、数えなくていいので気まずくもなりません。ただ、その金額はなんとなく決めたものなので、どちらかの方向にずれていることが多いのが弱点です。
飲食量がちがうときのチップ
ほとんど誰も考えないことがあります。チップを均等に割ると、飲まなかった人がまた負担をかぶることになるんです。チップはお酒もふくめた会計全体から計算されるので。
筋を通すなら、チップは実際に飲み食いした分に比例して分けるべきです。200 zł分頼んだ人は、50 zł分の人の4倍のチップを払います。くわしくはチップのガイドで書いています。
気まずくならずにやるには
難しいのは人間関係のほう。でも解決策は技術のほうにあります。「自分の分は自分で」が5分ではなく5秒でできるなら、それは面倒ではなくなって、ふつうのやり方になります。誰も何も計算しなくていいから、誰も何かを言い出す必要がないんです。
Paragonixでは、レシートを撮るとAIが品目を全部リストにしてくれて、グループにリンクを送るだけ。みんな自分の分を選びます。運転役は水とメイン、ほかの人はワイン。3人でシェアしたボトルは、テーブル全員ではなくその3人で均等に割る設定にできます。チップやサービス料は比例配分の項目にすれば、自動で振り分けられます。
これで、公平な割り勘は、誰かが勇気を出して頼むかどうかに左右されなくなります。会計から自然にそうなるんです。
実際にどう見えるか知りたいなら、こちらの割り勘の例をどうぞ。品目が一人ひとりに割り当てられ、ワインは均等に、サービス料は比例して分けられています。